予期不安はパニック発作や広場恐怖と同じく、パニック障害の代表的な症状の1つです。
パニック障害の発作は一般的に10分から1時間程度で治まるため、慌てて病院を受診しても原因不明と診断されることが少なくありません。
しかし、パニック障害が何度も起こると自然に回避行動を取るようになるため、発作の頻度は次第に減少するものの、やがて慢性化する傾向にあります。
そのため、パニック障害にともなう予期不安を言葉でやめる方法を学ぶことがおすすめです。
メリット1.予期不安とは何かが分かる
メリット2.パニック障害と併発しやすい病気が分かる
メリット3.予期不安が起こった際の対処に役立つ
このようなメリットがあります。
パニック障害の治し方が知りたいのですが、どのようなものがありますか?
また、病院で出される薬だけではなく、日常でできる方法も知りたいです。
パニック障害の治療法として一般的に病院で出される薬があります。
しかし、薬を卒業できる方法もありますよ。
色々な治し方を知ることで、あなたに最適な方法を見つけていきましょう。
- パニック障害の治し方の種類が知りたい
- 自分に合ったパニック障害の治し方を見つけたい
- 日常生活でできる克服方法が知りたい
- パニック障害に使われる薬の種類が知りたい
- パニック障害の薬を卒業したい
パニック障害の治し方ってどれが一番良いのか迷いますよね。
治し方が分からないままや、治し方が分かっていてもどのようにして良いのか分からないままでは、症状の克服にはつながりません。
今回お伝えする治し方を知らないことは、これから何時間も大事な時間を損ねてしまうことになるので、必ず最後まで読んでくださいね。
パニック障害にともなう予期不安を改善したい場合の対処
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あなたが一人で抱えている心配事や不安の解消に向けて、今後やるべきことを明確にします。
パニック障害にともなう予期不安とは?
最初にパニック障害にともなう予期不安について解説します。
・予期不安とは
・発症しやすい年代
・予期不安が起こるメカニズム
・予期不安の症状
・パニック発作の基準
・予期不安が起こった場合の対処法
・間違いやすい病気や併発しやすい病気
・不安障害との主な違い
・予期不安の治療法
・治療中の注意点
予期不安とは
予期不安はパニック発作・広場恐怖と同じく、パニック障害の代表的な症状の1つです。
パニック発作を何度もくり返すうちに「また発作が起こるのではないか」と心配になることが予期不安の特徴です。
パニック障害の原因や症状の特徴に関してはこちらで詳しく説明しています。
発症しやすい年代
予期不安を発症しやすい年代は20代〜30代で、どちらかというと女性に多く見られる傾向があります。
パニック発作や予期不安自体は、日本人全体のおよそ11%の方が経験すると言われています。
しかし、パニック発作や予期不安が起こったからと言って、直ちにパニック障害と診断されるわけではありません。
パニック発作を起こした方のおよそ3分の1から4分の1の方が発作を繰り返し、やがて予期不安をともなうパニック障害へと移行すると考えられています。
パニック発作や予期不安を抱えている方は人口のおよそ1.5%〜4.7%とされており、それほど珍しい病気という訳ではありません。
パニック障害になりやすい人に関してはこちらで詳しく説明しています。
予期不安が起こるメカニズム
予期不安が起こるメカニズムについて知るためには、パニック障害にともなうパニック発作について知っておく必要があります。
パニック発作はなんの前触れもなく訪れ、「気が狂ってしまうのではないか」「死んでしまうのではないか」などの不安や恐怖を感じることが特徴です。
しかし、パニック発作を起こして医療機関を受診しても、診察する頃には症状が治まっているため「異常なし」と診断されることが少なくありません。
パニック発作を何度もくり返していると、やがて発作と発作の合間に「また発作を起こすのではないか」と感じる予期不安を起こしやすくなります。
生物学的に見ると、予期不安には脳幹にある青斑核(せいはんかく)が関わっているのではないかと考えられています。
青斑核は中枢神経に存在する新計画の1つで、ノルアドレナリン含有ニューロンが集合している点が特徴です。
人間が危険な場面に遭遇すると、青斑核から脳内の神経伝達物質の一種である「ノルアドレナリン」が分泌され、恐怖や不安から身を守ろうとします。
ところが、何らかの原因により青斑核のはたらきに異常が生じると、危険な場面でもないのにノルアドレナリンが分泌され、動機やめまいが起こりやすくなります。
この一連の流れがパニック発作および予期不安を引き起こすメカニズムです。
予期不安の症状
予期不安の症状の特徴が、パニック発作を引き起こすような場所を避けるようになる点です。
代表例がパニック発作を起こしたときに助けが得られないような場所です。
特に電車やバスなどの公共交通機関、エレベーターやトンネル内などの狭い空間、デパートやスーパーなどの人ごみなどで発作を起こしやすい傾向にあります。
反対に、お風呂に浸かっているときや誰もいない場所を歩いているときなど、一人でいるときに発作を起こすケースもあるため注意が必要です。
予期不安がひどくなるといずれ外出が困難となりますが、そのような状態を広場恐怖と呼ぶこともあります。
パニック発作の基準
予期不安のきっかけとなるパニック発作には、主に次のような診断基準があります。
- 動機や頻脈、心拍数の増加
- 息苦しさ
- 呼吸がつまる感じ
- 振戦(ふるえ)
- 発汗
- 腹部の不快感
- 胸の痛み、吐き気
- めまいやふらつき、意識が遠のく感じ
- 起こっている事態が現実と感じられない、自分がここにいる気がしない
- 気が狂いそう、自分がコントロールできないという不安感
- 死んでしまうのではないかという恐怖感
- ほてりや冷え感
- しびれやチクチクとした痛み
上記の症状が4つ以上同時に起こり、10分以上にわたって続く場合、パニック発作(パニック障害)と診断されます。
予期不安が起こった場合の対処法
パニック発作や予期不安が起こりそうになったら、以下のように対処しましょう。
- 前かがみや腹ばいの姿勢をとる
- 親しい人に声をかけてもらう
- ツボ押しをする
- アロマを利用する
- 冷たい水を飲む
パニック発作や予期不安にともなう過呼吸を抑え、動悸や息苦しさなどの症状を軽減するためには、前かがみや腹ばいの姿勢をとることが効果的とされています。
一人でいることに不安を感じる場合には、携帯電話などで親しい人に電話をかけ、声を聞いて安心する方法もあります。
パニック発作や予期不安があるときには「内関」や「合谷」などのツボ押しながら、気持ちを静めることも効果的とされています。
家にいるときにパニック発作や予期不安が起こりそうになったら、リラクゼーション作用の期待できるアロマを利用し、深呼吸するとよいでしょう。
また、気温の上昇にともないパニック発作や予期不安が起こりやすい場合には、冷たい水を飲んで落ち着く方法もあります。
間違いやすい病気や併発しやすい病気
心筋梗塞や狭心症、喘息、メニエール病、甲状腺機能異常症などを発症した場合、パニック発作や予期不安に似た症状を引き起こすことがあります。
また、不安障害の一種である強迫性障害や全般性不安障害、ストレス障害などが併発しやすいとされています。
不安障害との主な違い
パニック発作や予期不安と似た症状を引き起こす代表的な疾患が、強迫性障害やストレス障害などの不安障害です。
パニック障害と不安障害の主な違いは、自律神経症状の有無です。
パニック障害の場合にはほてりや冷え感、動悸、発汗などの自律神経症状が見られますが、不安障害の場合には通常見られません。
また、パニック障害にともなう発作は数分でピークに達しますが、不安障害の症状は長時間続く点が異なります。
ただし、パニック障害と不安障害を併発するケースも少なくないため、自分の判断ではなく専門家の診察を受けることが重要です。
予期不安の治療法
パニック発作や予期不安などの代表的な治療法が薬物療法と心理療法です。
パニック障害の薬を服用すると、高い確率でパニック発作を抑える効果が期待されています。
パニック発作の治療に用いられる薬については、こちらで詳しく説明しています。
薬物療法では比較的早期の段階でパニック発作を抑えることが期待できますが、予期不安の解消に関しては時間がかかる傾向にあります。
心理療法は予期不安をくり返す場合に効果的とされる治療法です。
代表的な心理療法としては、認知行動療法や自律訓練法があげられます。
認知行動療法は考え方の偏りや思い込みを修正しながら行動することで認識を改める治療法です。
例えば電車に乗ることを考えると予期不安が起こる場合、いきなり電車に乗るのではなく改札前まで行く行動から始めます。
その後、誰かについてもらって電車に乗ったり、1駅ずつ乗る距離を増やしたりしながら、「電車に乗ってもパニック発作が起きなかった」という自信をつけていきます。
認知行動療法は患者さん自身が目的を理解して取り組むことで高い改善率が期待できるだけでなく、再発率も下げられる治療法です。
始めから無理をするのではなく徐々にステップをクリアしていくことで、効率的に予期不安を解消することが期待できます。
自律訓練法は6つの背景公式に従って自己暗示をかけ、心身を落ち着かせるリラックス法の一種です。
自己訓練法のやり方および背景公式については、こちらで詳しく説明しています。
自己訓練法を薬物療法や認知行動療法と合わせて行うことで、予期不安の解消を早めることが期待されています。
治療中の注意点
パニック障害にともなう発作や予期不安の治療を行う際には、症状に一喜一憂せず落ち着くまで薬の服用を続けることが重要です。
また、可能な限り仕事や家事にともなう疲労やストレスを溜め込まないようにしましょう。
パニック発作や予期不安をしっかりと治さずに放置すると、うつ病を発症するなどQ・O・L(生活の質)を甚だしく低下させる恐れがあるため注意が必要です。
まとめ
予期不安はパニック発作や広場恐怖と同じく、パニック障害の代表的な症状の1つです。
なんの前触れもなく訪れ、「気が狂ってしまうのではないか」「死んでしまうのではないか」などの不安や恐怖を感じる場合、パニック障害を発症している可能性があります。
パニック障害は人口のおよそ1.5%〜4.7%に見られるとされ、それほど珍しい病気という訳ではありません。
しかし、パニック発作や予期不安を放置すると、うつ病を発症するなど日常生活に甚大な悪影響をおよぼす可能性があります。
パニック発作自体は薬物療法によってかなりの改善効果が期待できますが、解消に時間が掛かる予期不安に関しては、心理療法が推奨されています。
薬物療法にともなう副作用のリスクが心配な方には、『病人でいることをやめる講座』もおすすめです。
予期不安などパニック発作を起こしやすい傾向に当てはまる方は、対処法や予防法を取り入れてくださいね!
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「言葉でパニック不安をやめる方法」については、こちらの記事を御覧ください。