パニック障害は誰でも発症する可能性がある不安障害の一種ですが、中にはうつを発症する方もいます。
中でも非定型うつを併発した場合、気分が激しく落ち込み日常生活に支障を来すケースも少なくありません。
本記事ではパニック障害とうつの関係、および注意すべき非定型うつについて解説します。
メリット1.共通の原因について理解する
メリット2.パニック障害とうつの併発を予防する
メリット3.治療の重要性について理解する
このようなメリットがあります。
パニック障害をくり返していると、うつを発症するリスクが高くなると聞きました。
うつを発症すると家事や仕事に支障が出るだけでなく、自分で命を絶つ衝動に駆られることもあると聞いて不安に思っています。
私は人からよく真面目だと言われるので、パニック障害やうつを発症しないか気になっています。
パニック障害やうつの関係や、診断基準について分かりやすく教えてください。
パニック障害を発症した方の多くが、うつを併発すると言われています。
パニック障害とうつ自体は異なる病気に分類されますが、共通の原因があることも分かっています。
パニック障害とうつとの関係や原因について理解して、不安や心配を根本から取り除いていきましょう。
- パニック障害とうつとの関係について知りたい
- パニック障害とうつを併発する危険性について教えてほしい
- パニック障害とうつに共通する原因について知りたい
- パニック障害やうつの診断基準が知りたい
- リスクが高いと言われる非定型うつについて知りたい
- パニック障害やうつを予防・改善したい
パニック障害にともなうパニック発作は、およそ11%の方が生涯に一度は経験すると言われています。
そのため、ストレスを抱えて生活をしていると、いつ自分がパニック障害になってもおかしくありませんよね。
また、パニック障害を発症した多くの方がうつを併発するとされています。
中でも非定型うつを併発した場合、激しい気分の浮き沈みに悩まされるようになるため注意が必要です。
今回お伝えするパニック障害とうつの関係を知っておかないと、いつまでもつらい症状に悩まされて損をしてしまうので、必ず最後まで読んで下さいね。
パニック障害とうつを併発した場合の対処法や予防法
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パニック障害とうつの関係や対処法!注意すべき非定型うつについて
パニック障害とうつは違う病気に分類されますが、共通の原因や対処法があります。注意すべき非定型うつと合わせてご紹介します。
- パニック障害とは
- パニック障害の診断基準
- うつとは
- うつの診断基準
- パニック障害とうつの関連性について
- パニック障害とうつに共通の原因
- パニック障害と併発しやすい非定型うつとは
- 非定型うつの診断基準
- パニック障害と非定型うつを併発するリスク
- パニック障害とうつを改善する方法
- パニック障害とうつの併発が疑われる場合は専門家に相談!
パニック障害とは
パニック障害は特に身体に問題がないにもかかわらず、突然のように呼吸困難や心拍数の上昇などの発作が起こる病気です。
発作を繰り返すにつれ「また発作を引き起こすのではないか」と心配になり(予期不安)、次第に行動範囲が狭くなる傾向にあります。
かつては不安神経症や心臓神経症、過呼吸症候群などと呼ばれていましたが、1980年にアメリカの精神医学会により独立した病気として扱われるようになりました。
パニック障害の特徴であるパニック発作自体は、日本人のおよそ11%が生涯に一度は経験するとされています。
実際にパニック障害を発症するのはそのうちの4分の~3分の1とされています。人口比で見るとおよそ1.5%〜4.7%とされ、特に珍しい病気という訳ではありません。
パニック障害の原因や症状の特徴に関してはこちらで詳しく説明しています。
パニック障害の診断基準
パニック障害の診断基準はいくつかありますが、アメリカの精神医学会によるDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)が特に有名です。
パニック障害にともなう発作が起こった場合、DSMでは以下の項目のうち、4つ以上の症状が同時に起こると定義しています。
1.動悸・息切れ・心拍数の上昇
2.発汗
3.振戦(ふるえ)
4.息苦しさや息切れ
5.息が止まる感じ
6.胸痛や吐き気
7.腹部の不快感
8.めまいやふらつき、意識が遠のく感じ
9.寒気や熱感
10.異常感覚(感覚の鈍麻など)
11.目の前で起こっていることが現実ではない感じがする、自分がここにいないような気がする
12.自分がどうにかなってしまうのではないかという気持ちを抑えられない
13.死んでしまうのではないかと怖くなる
また、下記の症状の1つ以上が1ヶ月以上にわたり続いていることが、パニック障害の要件となっています。
1.またパニック障害にともなう発作が起こるのではないか、どうにかなってしまうのではないかと懸念している
2.パニック障害にともなう発作を避けるような行動をとっている
3.発作がパニック障害以外の病気などによるものではない
4.発作がパニック障害以外の精神疾患によるものではない
うつとは
うつには心が晴れ晴れとしない、気分が塞ぎ込むといった意味がありますが、一般的にはうつ病を指すケースが多いようです。
うつ病を一言で説明することは困難ですが、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることで気分や感情の調節が難しくなり、やがて心身の不調を引き起こす点が特徴です。
10代の半ばから30代に多く発症が見られますが、学童期をはじめ、あらゆる年齢で発症する可能性があります。
うつ病の原因に関しては明確なことが分かっていませんが、遺伝や喪失体験、ホルモンバランスの変化、医薬品の副作用、特定の病気などが発症リスクを高めるのではないかと考えられています。
うつ病を発症した際に見られる症状は個人によりさまざまですが、代表的な症状は以下の通りです。
- 食欲が減退する
- 睡眠障害が起こる
- 動作や反応が緩慢になる
- 些細なことでイライラしたり怒りだしたりする
- 胃の不快感や排便障害などが見られる
- 頭痛が起こりやすい
- 無感動になる
- 生きているという実感に乏しくなる
- 死にたいという衝動に駆られる
- 物事を悲観的に考えてしまう
特に原因もないのに上記の症状があらわれている場合、うつ病を発症している可能性も疑われるため注意が必要です。
うつの診断基準
うつ病の診断基準に関しても、アメリカの精神医学会によるDSMが用いられています。
1.抑うつ気分がある
2.興味または喜びを喪失している
3.食欲や体重が減少、もしくは増加している
4.不眠もしくは過眠が見られる
5.話し方や動作が遅くなっている、もしくはじっとしていられない
6.疲れやすく気力の衰えを感じる
7.自分には何の価値もないと思い、必要以上に自分を責める
8.思考力や集中力が減退し、物事に決断を下せない
9.死ぬことを考えたり企図したりする
1もしくは2のいずれかもしくは両方に当てはまり、さらに3〜9に当てはまる項目との合計が5個を超える場合、うつ病を発症していると診断されます。
パニック障害とうつの関連性について
パニック障害は不安発作をともなう病気で、うつは気分が塞ぎ込む病気です。
両者は異なる特徴をもちますが、パニック障害を持っている方のおよそ3割にうつ病の併発が見られるとされています。
パニック障害とうつに共通の原因
パニック障害とうつに共通の原因は、脳内神経伝達物質の1つであるセロトニンの分泌量が減少する点です。
セロトニンはドーパミンとノルアドレナリンと合わせて、脳内の3大神経伝達物質と呼ばれています。
ドーパミンとノルアドレナリンは人間の感情に深く関わっており、それぞれ脳を快い状態にしたり、意欲を増したりするはたらきがあります。
一方、セロトニンのはたらきはドーパミンやノルアドレナリンのはたらきをコントロールして、情緒を安定した状態に保つことです。
何らかの原因によりセロトニンの分泌量が減少すると、情緒を安定状態に保つことができなくなるため、パニック障害やうつの発症リスクが増加します。
パニック障害と併発しやすい非定型うつとは
パニック障害とうつを併発する方は少なくありませんが、中でも非定型うつとの関連性が高いと考えられています。
非定型うつは通常のうつ病とは異なり常に塞ぎ込んでいるのではなく気分の波が非常に大きく(気分反応性)、場合によっては攻撃的になる点が特徴です。
非定型うつの典型的な症状は以下の通りです。
- 眠れはするが寝ても寝ても寝足りない
- 好ましいことがあれば一時的に気分がよくなる
- 食欲がなくなるより過食に走る傾向が見られる
- 手足が非常に重く感じられる
- 些細なことで自尊心が傷つけられたと過剰に反応する
- 朝よりも夕方に症状が悪化する傾向にある
従来のうつ病とは症状が異なるため、以前は単なるヒステリーやわがままと扱われることも多かったのですが、現在ではうつ病の一類型として治療が行われています。
非定型うつは10代〜20代の女性に特に多く見られ、通常のうつ病と比べて治りにくい点が特徴です。
周囲の言動に対して敏感な方や、繊細な気遣いができる方に発症例が多く見られます。多感な10代や20代の女性が多く発症するのもそのためでしょう。
非定型うつの診断基準
非定型うつと診断されるには、先述のうつの診断基準に該当し、さらに以下の非定型うつの要件を満たす必要があります。
非定型うつの診断基準
気分反応性がある
常に塞ぎ込むわけではなく好ましいことがあると一時的に気分がよくなる
以下の2つ以上に当てはまる
- 著しい食欲もしくは体重の増加が見られる
- 寝ても寝ても寝足りない(過眠傾向)
- 手足が重く感じられる
- 些細なことで自尊心が傷つけられ、他人と関わりたくなくなる
パニック障害と非定型うつを併発するリスク
パニック障害と非定型うつを併発した場合、死ぬことを考えたり企図したりするリスクが飛躍的に上昇するとされています。
非定型うつの場合は気持ちが塞ぎ込むばかりではないため、発見に遅れると回復に時間が掛かる傾向にあります。
昼と夜が逆転した生活やインターネットのやり過ぎ、アルコールやタバコの摂り過ぎは非定型うつの発症リスクを増大すると考えられているため注意が必要です。
パニック障害とうつを改善する方法
パニック障害とうつを改善するためには、セロトニンの分泌量を増加させ、情緒を安定的パニック障害とうつを併発した場合、死ぬことを考えたり企図したりするリスクが飛躍的に上昇します。
今回ご紹介した診断基準に当てはまる場合は、速やかに専門家に相談することが重要です。
治療の開始が遅くなればなるほど、回復までに時間が掛かるため早めの相談を心がけましょう。
に保つことが効果的とされています。
セロトニンの分泌量を増加させるためには、普段から次のようなことを意識しましょう。
・早寝早起きを心がける
・トリプトファンを摂取する
・適度に身体を動かす
セロトニンの分泌量を増やすためには、日頃から早寝早起きを心がけることが重要です。
早起きして朝日を浴びるとセロトニンの活動を活発化できるだけでなく、夜に自然な眠気が訪れる結果につながります。
アミノ酸の一種であるトリプトファンには、ビタミンB6やナイアシンなどと同様に、セロトニンの原料となることが分かっています。
大豆製品や赤身の魚、乳製品などにトリプトファンが多く含まれるため、日常の食事にバランスよく取り入れましょう。
また、リズミカルに身体を動かしたり、ウォーキングをしたりすると、セロトニンの分泌量増加につながることが分かっています。
パニック障害とうつの併発が疑われる場合は専門家に相談!
パニック障害とうつを併発した場合、死ぬことを考えたり企図したりするリスクが飛躍的に上昇します。
今回ご紹介した診断基準に当てはまる場合は、速やかに専門家に相談することが重要です。
治療の開始が遅くなればなるほど、回復までに時間が掛かるため早めの相談を心がけましょう。
まとめ
パニック障害を発症した場合、およそ30%の方がうつを併発するとされています。
パニック障害とうつを併発すると、死ぬことを考えたり企図したりするリスクが上昇するため注意が必要です。
パニック障害とうつには、セロトニンの分泌量が減少することで発症リスクを高めるという共通点があります。
そのため、今回ご紹介した方法を参考に、普段からセロトニンの分泌量を増加させる生活習慣を取り入れましょう。
セルフケアで改善が見られない場合には、速やかに専門家に相談することがおすすめです。
パニック障害を発症した場合、およそ30%の方がうつを併発すると考えられています。
そのため、早期に適切な対処を行いパニック障害を早く改善することが重要です。
パニック障害が疑われる場合には、今回ご紹介したセロトニンの分泌量を増やす方法に取り組んでみてくださいね。
最初から決めなくても大丈夫です
リトリートマインドラボでは、
累計1500回ものセッションを行ってきた代表、
谷藤が、まず
「言葉でパニック障害をやめる」
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そちらを受講いただくと、どの講座を受けたら良いかのイメージが付きます。
パニック障害やうつの克服に向けた対処法
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「言葉でパニック不安をやめる方法」でわかること
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「言葉でパニック不安をやめる方法」については、こちらの記事を御覧ください。