パニック障害にともなう動悸などの発作は突然のように現れる点が特徴ですが、朝の通勤時やミーティング中に起こることもあります。
前触れもなく起こるため対処が難しいのですが、避けるべきことを意識することで、発作を予防することが期待できます。
本記事ではパニック障害で朝に動悸が出る場合の対処法や、避けるべきことについて解説します。
メリット1.パニック障害で朝に動悸が出た場合の対処法が分かる
メリット2.動悸をともなうパニック障害に似た病気が分かる
メリット3.パニック障害がある場合に避けるべきことが分かる
このようなメリットがあります。
パニック障害の発作はいつ起きてもおかしくないと聞いていたのですが、私の場合は朝に出ることが多くて困っています。
通勤のときやミーティング中に動悸がし始めると、その場から逃げ出したくなってしまいます。
パニック障害で朝に動悸が出るのはなぜなのでしょうか。また、どのように対処すればよいのでしょうか。
朝の動悸はパニック障害を始め、さまざまな不安障害によって発症リスクを高めることが分かっています。
まずは朝の動悸がなぜ起こるのか原因を把握し、回避するだけでなく乗り越えていくことが重要です。
パニック障害があるときの対処法や、避けるべきことなどについて理解して、つらい症状を改善に導きましょう。
- パニック障害による朝の動悸に困っている
- 朝に動悸が出ると仕事に支障が出るため困っている
- パニック障害で朝に動悸が出る原因を知りたい
- 朝の動悸が起きた場合の対処法を教えてほしい
- パニック障害があるときに避けるべきことを知りたい
パニック障害にともなう動悸などの発作が朝に起こると、仕事に支障が出るため困ってしまいますよね。
だからと言って会社を休むわけにもいかず、発作を繰り返すといった悪循環に陥るケースも少なくありません。
今回お伝えする朝に動悸が出る場合の対処法を知らないと、いずれ通勤や業務が困難となってしまうため必ず最後まで読んで下さいね。
パニック障害で朝に動悸が出る原因、および対処法についてより深く学ぶ方法
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あなたに一番近い原因を追求することができるため、今後やるべきことが明確になります。
パニック障害で朝に動悸が出る原因や対処法および避けるべきことについて
朝起きたときに動悸がすることは珍しくありませんが、過度の不安をともなう場合にはパニック障害などの疾患が疑われます。
朝の動悸に対処するためにはまず原因を知り、一人ひとりに合った対処をすることが重要です。
- 動悸はパニック障害が原因?それとも不安発作?
- パニック障害で朝に動悸が出る原因
- パニック障害で朝に動悸が出た体験談
- パニック障害で朝に動悸が出る場合の治療法
- パニック障害で朝に動悸が出たときの対処法
- パニック障害で朝に動悸が出る際に避けるべきこと
- パニック障害のセルフ認知行動療法について
- パニック障害の経過について
- パニック障害による朝の動悸が続く場合は専門家に相談しましょう
動悸はパニック障害が原因?それとも不安発作?
朝の動悸を繰り返す場合、まずは原因を特定することが欠かせません。特にパニック障害と不安発作との鑑別は重要なポイントです。
パニック障害の方に見られる特徴的な症状の1つがパニック発作で動悸や発汗、めまい、胸痛などの症状とともに、死んでしまうのではないかという不安に襲われる点が特徴です。
不安発作の場合もパニック発作と似た症状が見られますが、パニック発作が一般的に10分程度でピークを迎えてその後は落ち着くのに対し、不安発作は数時間ほど継続することもあります。
パニック発作と不安発作を自分で見極めることは難しいため、上記の症状が見られる場合には速やかに専門家に相談しましょう。
パニック障害で朝に動悸が出る原因
パニック障害で朝に動悸が出る原因としては以下のような例があげられます。
- ストレスの蓄積
- 過剰なカフェインの摂取
- 慢性的な疾患や痛み
- 閉所や高所など何らかの恐怖症
- 過去のトラウマなど
パニック障害で朝に動悸が出た体験談
パニック障害で朝に動悸が出た体験談をいくつかご紹介します。
【30代男性】
朝の通勤のために電車に乗ることが多いのですが、あるとき突然、ドアが閉まった瞬間に激しい動悸がして呼吸困難に陥りました。
翌日からも同じような症状が出たため、通勤が困難になってしまいました。
【20代女性】
会社で朝のミーティングがあり、持ち回りでモチベーションアップのための話などを担当しています。
自分の番になると「上手に発表できるか」「つまらないと思われないか」など心配になり、動悸が出て呼吸困難になり困っています。
【30代女性】
朝方、突然激しい動悸がして目が覚めました。目覚めてからも動悸は続き、身体に力が入らず「死んでしまうのではないか」と不安になりました。
次の日も同じ症状が出たので病院の薬を服用していますが、また発作が出るのではないかと心配で遠くに出かけることができません。
パニック障害で朝に動悸が出る場合の治療法
パニック障害を発症した場合、薬物療法と心理療法を合わせて行い、改善を図ることが一般的です。
薬物療法には選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や抗不安薬などを用いることが一般的です。
パニック発作の治療に用いられる薬については、こちらで詳しく説明しています。
薬物療法だけでは改善が難しい場合、臨床心理士によるカウンセリング(心理療法)が行われることもあります。
心理療法の代表例が認知行動療法や曝露(ばくろ)療法(エクスポージャー法)です。
パニック障害の改善目的で行われる心理療法については、こちらで詳しく説明しています。
パニック障害で朝に動悸が出たときの対処法
パニック障害で朝に動悸が出た場合、次のような対処法を試してみましょう。
- 椅子に座って前かがみになる
- 親しい人に電話をする
- ツボ押しやアロマでリラックスする
- 冷たい水を飲む
パニック障害で朝に動悸が出た場合、椅子に座って前かがみになってみましょう。
ひざの間に頭が入るくらい前かがみの姿勢をとると、胸式呼吸から腹式呼吸へ切り替わるため、動悸や過呼吸を抑えることが期待できます。
パニック障害で朝に動悸が出たときには、親しい人に電話をして声を聞くこともおすすめです。
パニック障害にともなう発作は10分程度で治まるケースが多いため、あらかじめその旨を親しい人に伝えておき「すぐに治まるから大丈夫だよ」と声をかけてもらうことで、動悸を抑えることが期待できます。
ツボ押しやアロマでリラックスすることも、パニック障害で朝に動悸が出た場合におすすめの対処法の1つです。
リラックスに効果的なツボとしては合谷(ごうこく)や内関(ないかん)、神門(しんもん)などのツボがあげられます。
パニック障害にともなう動悸や不安を抑える場合、ローズ系やラベンダーのアロマも効果的とされます。
パニック障害で朝に動悸が出たときには、冷たい水を飲んでみましょう。
冷たい水を飲むことで意識を切り替えると、動悸や不安を抑えることが期待できます。
パニック障害で朝に動悸が出る際に避けるべきこと
パニック障害で朝に動悸が出る際には、次のようなことを避けるようにしましょう。
- 換気が悪い場所に長時間滞在する
- 疲れを溜め込む
- カフェインやアルコールを過剰に摂取する
- 質の悪い睡眠習慣を続ける
パニック障害を起こしやすい方は、一般の方に比べて二酸化炭素に反応しやすい傾向にあります。
多くの人で身動きが取れない電車内などでパニック障害を発症しやすいのは、容易に逃げ出せない場所であることはもちろん、二酸化炭素濃度が高いこともかんけいしているとかんがえられています。
パニック障害で朝に動悸が出る際には、疲れを溜め込まないように意識することも重要です。
身体が疲労すると筋肉の内部に疲労物質の一種である乳酸が発生しやすくなります。
乳酸を体内に注入するとパニック発作を引き起こしやすくなることが分かっているため、なるべく疲れを溜め込まないようにしましょう。
カフェインを過剰に摂取した場合、脳内の神経伝達の分泌を阻害し、パニック発作を引き起こしやすくする恐れがあります。
アルコールには一時的に不安を和らげる作用がありますが、過剰に摂取するとかえって不安が大きくなる恐れもあるため注意が必要です。
質の悪い睡眠もパニック障害のリスクを高めるため、なるべく早寝早起きを心がけ、十分な睡眠時間を確保するよう意識しましょう。
パニック障害のセルフ認知行動療法について
パニック障害で朝に動悸が出る場合、セルフ認知行動療法を試してみることもおすすめです。セルフ認知行動療法の手順は以下の通りです。
- 発作の理由を考える
- 回避行動をとらないようにする
- 身体症状への過剰な反応を減らす
- 不安や恐怖に慣れていく
- 呼吸法を見直す
パニック障害がある場合のセルフ認知行動療法の第一歩は、パニック発作の理由を考えることです。
パニック発作の理由について理解できたら、回避行動をとらないよう自分で訓練を行いましょう。回避行動を繰り返していると、パニック障害を根本から改善することにはつながりません。
パニック発作の理由が分かり、回避行動をとらなくなったら、動悸や息切れなど身体症状へ過敏な反応を減らすことも重要です。
その後、不安や恐怖の対象に徐々に慣れていき、動悸や過呼吸を避けるための呼吸を身につけましょう。
パニック障害の改善目的で行うセルフ認知行動療法についてはこちらで詳しく説明しています。
パニック障害の経過について
パニック障害は専門の医療機関で治療を受けると必ず治るとされていますが、しばしば慢性化する傾向にあることも事実です。
自分の判断で医療機関を受診しない場合はもちろんのこと、動悸を訴えて循環器内科などを受診した際に原因が分からないと、自律神経失調症などと言われて適切な治療を受けられない可能性もあります。
パニック障害は以下のように経過することが一般的です。
1.発症の初期には短い間隔でパニック発作を繰り返す
2.時間の経過とともにパニック発作を避けるための回避行動をとるようになる
3.パニック障害が慢性化するとうつ病を併発するリスクが高くなる
パニック障害とうつとの関係についてはこちらで詳しく説明しています。
パニック障害による朝の動悸が続く場合は専門家に相談しましょう
パニック障害による朝の動悸が続く場合には、できるだけ早く専門家に相談することが重要です。
動悸の原因を自分の判断で心臓のせいだと思い、循環器系などを受診しても、発作が治まってからでは原因が分からないため、パニック障害によるものだと判断できない可能性があります。
動悸だけでなく死んでしまうのではないかという不安や恐怖をともなう場合には、精神科や心療内科を受診することが重要です。
パニック障害は適切な治療により治癒が期待できるとされていますが、治療が遅れると回復が困難になるケースもあるため注意が必要です。
まとめ
朝に動悸が起こることは珍しくありませんが、あまりにも頻度が高い場合や、不安や恐怖をともなう場合、パニック障害を発症している可能性が疑われます。
パニック障害で朝に動悸が出る場合は、今回ご紹介した対処法やセルフ認知行動療法を試してみることがおすすめです。
セルフケアで改善が見られない場合には、症状を長引かせないためにも出来るだけ早めに専門家に相談しましょう。
パニック障害で朝に動悸が出るとつらいことはもちろん、通勤や通学に支障を来してしまいますよね。
今回の記事でご紹介したセルフ認知行動療法に取り組むと、パニック障害にともなう動悸の予防が期待できるのでぜひやってみて下さいね。
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パニック障害にともなう動悸の克服に向けた対処法
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